家の外壁でタイルが人気の理由と注意点【メリット・デメリット】後悔を回避するポイントや費用相場も解説

「家の外壁でタイルが人気なのはなぜ?」「タイルを外壁材に使うメリット・デメリットを知りたい」とお考えの方へ。
家の外壁にタイルを使用して「イメージと違った」とミスマッチを感じないためには、事前にタイルのメリット・デメリットを比較しておくことが大切です。
今回は「クレバリーホーム立川」が、家の外壁でタイルが人気の理由と注意点としてメリット・デメリットを解説します。
家の外壁のタイルで後悔を回避するポイントやメンテナンス費用の相場もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
| コラムのポイント |
| ・家の外壁でタイルが人気の理由・メリットには、「デザイン性が高く高級感を演出できる」「耐久性に優れている」という点があります。 ・一方で、家の外壁にタイルを使用する場合、仕上がりや耐久性は職人の技術力に左右されるので、注意が必要です。 ・高品質な住宅を建てるためにも、家の外壁にタイルを取り入れる際は、施工実績が豊富なハウスメーカー・工務店に依頼しましょう。 |
目次
家の外壁に使うタイルとは

「タイル」とは、粘土などの材料を高温で焼き固めた陶磁器製の建築材料のことです。
まず、「家の外壁に使うタイルの種類」と「タイル以外の主な外壁材」について解説します。
家の外壁にタイルを使うメリット・デメリットをチェックする前に、基本情報を押さえましょう。
タイルの種類|素地・サイズ
家の外壁に使うタイルの種類を、「素地」「サイズ」に分けてご紹介します。
素地
「素地(そじ)」とは、タイルの原料となる素材のことです。
タイルの素地の分類には、以下の「磁器質」「せっ器質」「陶器質」の3種があります。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 磁器質 | ・吸水率が1%以下 ・素材は石英・長石・粘土など ・水をほとんど吸収せず、固くて摩耗に強いため、外壁に向いている |
| せっ器質 | ・吸水率が5%以下 ・粘土・長石など ・磁器質と陶器質の中間的な性質で、比較的耐候性が高く、外壁にも使用される |
| 陶器質 | ・吸水率が22%以下 ・陶土・石灰など ・吸水性が高いことから、キッチンや洗面室などの主に内装材に使用される |
上記のように、外壁に使用されるタイルは吸水率が低い「磁器質」や「せっ器質」が一般的です。
サイズ
家の外壁に使用するタイルの主流なサイズは、以下のとおりです。
| 種類 | 一般的なサイズ |
|---|---|
| 45二丁 | 95×45mm /枚 |
| 小口平 | 108×60mm/枚 |
| 二丁掛け | 227×60mm/枚 |
| ボーダータイル | 227×30mm/枚 |
| 50角タイル | 45×45mm/枚 |
上記のなかで標準的なサイズは二丁掛け(227×60mm/枚)で、多くの住宅で用いられています。
たとえば、細長い「ボーダータイル」を使用するとシャープな雰囲気になるなど、タイルのサイズによって外観の印象が左右されるため、慎重に選びましょう。
タイル以外の主な外壁材
家の外壁材をタイルに決める際は、ほかの外壁材と特徴を比較してタイルが家づくりの方向性に合うかをチェックしておくことも重要です。
タイル以外の主な外壁材の種類は、以下のとおりです。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| サイディング | 工場で生産された仕上げ用の板材のことで、窯業系・金属系・木質系・樹脂系の種類がある 【メリット】木目調やレンガ調など、さまざまなデザインバリエーションがある 【デメリット】シーリング材の劣化によって防水性が低下するリスクがある |
| モルタル | 水・セメント・砂を一定の割合で混ぜ合わせてつくる素材のこと 【メリット】職人の手によって仕上げるため、独特の味わい深さが感じられる 【デメリット】ひび割れが発生するおそれがあり、汚れがつきやすい |
| ALCボード | 軽量気泡コンクリート(内部に気泡が含まれたコンクリート)のこと 【メリット】内部に多くの気泡が含まれているため、遮音性や断熱性に優れている 【デメリット】一般的なサイディングなどと比較すると、費用が高い傾向にある |
次の章以降でタイルのメリット・デメリットを解説するので、それぞれの外壁材と比較しながらチェックしましょう。
外壁にタイルを取り入れた家を検討している方は、「クレバリーホーム立川」に気軽にお問い合わせください。
クレバリーホーム立川では、耐候性・耐汚性・耐傷性に優れ、年月の経過による色褪せや劣化がほとんどない外壁タイルを取り入れた注文住宅を提供しています。
〈参考ページ〉お問い合わせ・ご相談はこちら
家の外壁でタイルが人気の理由【メリット】

次に、家の外壁でタイルが人気の理由としてメリットを解説します。
1つでも魅力的だと感じたら、家の外壁にタイルを取り入れましょう。
デザイン性が高く高級感を演出できる
土や石などの自然素材からつくり出される「タイル」を家の外壁に使うと、「高級感」や「重厚感」を演出しやすくなります。
また、以下のようにタイルの色合いによって印象が異なるので、さまざまな住宅デザインを実現することも可能です。
- ホワイト・ブラック・グレー → 洗練された雰囲気になる
- ブラウン・レディッシュブラウン → クラシカルな印象に仕上がる
- アースカラー・木目調 → ナチュラルな外観にまとめられる
タイルは1枚あたりのサイズでも雰囲気に違いがあり、大判タイルなら継ぎ目が少なく一体感のあるイメージに、長細いタイルならシャープさやスタイリッシュさを感じられる外観を目指せます。
外壁タイルでおしゃれな外観をつくるコツを、こちらの記事で解説しています。
〈参考ページ〉外壁タイルでおしゃれな外観をつくるコツ|高級感のある施工実例も紹介
耐久性に優れている
外壁に使用するタイルは非常に固い素材で、傷がつきにくく耐久性が高いのが大きなメリットです。
これは、タイルが1,300度程度の高温で焼き固めてつくられているからです。
加えて、タイルは紫外線や変質にも強く、以下のような環境でも美観をキープできる可能性が高まります。
- 強い日差し
- 強風
- 大雨
- 凍結
なお、凍結に強いのは吸水率の低い「磁器質」のタイルで、凍結によってタイルが破壊されるのを予防できます。
タイルは多少の傷であれば目立ちにくいため、掃除の手間を省くことも可能です。
メンテナンス費用を抑えやすい
タイルは耐久性が高いことから劣化しづらく、外壁のメンテナンスにかかる費用負担を軽減しやすいのが魅力です。
外壁の素材別にメンテナンス頻度をチェックしましょう。
| 種類 | メンテナンス時期の目安 |
|---|---|
| タイル | 本体:30〜40年 目地:10年 |
| サイディング | 10〜20年 ※種類ごとに異なる |
| モルタル | 8〜10年 |
| ALCボード | 10~15年 |
上記のメンテナンス時期はあくまでも目安で、周辺環境などの条件によっても異なります。
タイル本体のメンテナンス時期は30〜40年であり、ほかの外壁材と比較しても長く、メンテナンス費用の大きな負担を減らしやすいことがわかります。
ただし、タイル同士の隙間を埋める「目地(めじ)」や充填材である「コーキング」のメンテナンスは、10年周期で必要です。
クレバリーホーム立川では、擦り傷・かき傷がつきにくい強度を持ち、耐震実験でも損傷・剥離ゼロを記録した高品質な外壁タイルを採用しています。
外壁タイルについては、こちらのページで特徴をご紹介しています。
〈参考ページ〉外壁タイル
家の外壁でタイルを使う際の注意点【デメリット】

続いて、家の外壁でタイルを使う際の注意点・デメリットをご紹介します。
後悔を回避するためにも、メリットだけではなく、デメリットも踏まえて検討しましょう。
初期費用が高くなる傾向にある
家の外壁にタイルを使用する場合、以下のような理由から初期費用が高くなる傾向にあります。
- ほかの素材よりも材料費がかかりやすい
- 施工に熟練した職人の技術が必要になる
- 職人がタイルを1枚ずつ貼りつける手間がかかる
ただし、タイルは初期費用が高めになるものの、メンテナンス周期が長いことから維持費用を減らしやすいというメリットがあります。
一方で、安価な外壁材を選択すると初期費用は抑えられますが、メンテナンス費用がかさんでトータルコストが高くなる可能性があるため、注意が必要です。
家の外壁材を検討する際は、初期費用だけではなくメンテナンス費用も含めて総合的に判断しましょう。
職人の技術によって品質が左右される
家の外壁にタイルを利用する際に、「美しい仕上がり」と「高い耐久性」を実現するには、職人の高いスキルが必要になります。
これは、1枚1枚のタイルを正確な位置に適量の接着剤で貼りつけるのに技術力が求められるからです。
たとえば、施工に不慣れなハウスメーカー・工務店を選んでしまうと、入居後に以下のようなトラブルが発生するリスクがあります。
- タイルの浮き・ひび割れ
- タイルの落下
- 浮きやひび割れから侵入した雨水による建物の腐食
タイルの落下はケガにつながるおそれもあり、ご家族が安全に生活するためにも、技術力の高いハウスメーカー・工務店を選びましょう。
地震などでタイルが剥がれるリスクがある
外壁にタイルを取り入れた家では、地震などでタイルが剥がれるリスクがあるのがネックです。
とくに下地にモルタルを使う湿式工法を採用するケースでは、モルタルの弾力性の低さからタイルが剥がれる可能性があります。
事前にハウスメーカー・工務店に「地震などでタイルが落下するおそれはあるか?」という点を確認してから、家の外壁にタイルを利用するかを決めましょう。
外壁タイルで後悔する理由と対策7選を、こちらの記事で解説しています。
〈参考ページ〉外壁タイルで後悔する理由と対策7選|メリットや後悔しない人の特徴も解説
家の外壁のタイルをメンテナンスする費用相場

家の外壁のタイルをメンテナンスする費用相場は、以下のとおりです。
| メンテナンス方法 (外壁の状態) |
費用相場 |
|---|---|
| 洗浄 (汚れ・苔の付着) |
高圧洗浄:200円~300円/㎡ バイオ洗浄:250円~400円/㎡ |
| モルタルの補修 (タイルの浮き・剥がれ) |
4,000円〜7,300円/㎡ |
| コーキングの補修 (コーキングの劣化) |
打ち替え:900円〜1,200円/m 打ち増し:500円〜900円/m |
| 塗装 (防水性・耐久性の低下) |
防水塗装:5,000円〜1万2,000円/㎡ クリア塗装:2,000円〜5,000円/㎡ |
| 張り替え (割れ・クラックの発生) |
部分:500円〜1,000円/枚 全面:1万円〜5万円/㎡ |
上記の費用は相場であり、外壁の状況や材料によっても費用は変化するので、あくまでも目安として参考にしてください。
また、2階以上の家は足場代として10万〜20万円の費用がプラスされるため、屋根などのメンテナンスもあわせて実施するのがおすすめです。
コーキングのメンテナンス周期である10年を目安に、あわせてコーキング以外の部分も専門業者に点検・補修を依頼しましょう。
外壁タイルのメンテナンスが必要な理由や方法を、こちらの記事で解説しています。
〈参考ページ〉外壁タイルでもメンテナンスは必要!理由や方法、メンテナンス費用を抑えやすい理由も解説
家の外壁のタイルで後悔を回避するポイント

ここでは、家の外壁のタイルで後悔を回避するポイントを解説します。
モデルハウスでタイルの外壁を直に確認する
タイルは色味やサイズなどの条件によって外観の印象が大きく変わるので、あらかじめモデルハウスでどのような雰囲気になるかを確認しておくことが大切です。
なお、カタログや施工事例などに掲載されている画像も参考にはなりますが、写真と実際の住宅とは印象が違うケースがあるため注意する必要があります。
なるべくリアルな住宅を見学してから、外壁にタイルを取り入れるか決めましょう。
「外壁にタイルを取り入れたモデルハウスを見学したい」とお考えの方は、クレバリーホームの「立川モデルハウス」へご来場ください。
立川モデルハウスでは、モデルハウスとしては大変めずらしい築16年の高寿命モデルを見学いただけます。
〈参考ページ〉立川モデルハウス
剥離リスクの少ない「乾式工法」を検討する
家の外壁にタイルを使用する場合は以下の2つの工法があり、剥離リスクを抑えたい場合は「乾式工法」を検討しましょう。
- 湿式工法:モルタルを下地にしてタイルを貼る
- 乾式工法:サイディングを下地にして接着剤でタイルを貼る
乾式工法で使用する接着剤は質が高く、地震でも剥落しないレベルの接着剤が多くあります。
実績が豊富なハウスメーカー・工務店に依頼する
タイルの外壁を取り入れた家の施工実績が豊富なハウスメーカー・工務店には、熟練した職人・スタッフが在籍しているケースが多く、施工ミスを回避できる可能性が高まります。
ハウスメーカー・工務店に問い合わせをする前に、公式サイトやカタログからタイルの外壁の実績をチェックしましょう。
実績豊富なハウスメーカー・工務店であれば、デザインコンセプトに合うタイルを提案してくれるので、理想の住宅デザインを実現しやすいのもメリットです。
家の外壁のタイルに関するQ&A

最後に、家の外壁のタイルに関してよくいただく質問を、「クレバリーホーム立川」が解説します。
外壁のタイルは30年後どうなっている?
外壁のタイルが30年後にどうなっているかは、メンテナンスを実施しているかどうかによって異なります。
10年ごとに目地やシーリングの補修を行なっているなど、適切にメンテナンスをしていれば、タイルにはほとんど劣化が見られないケースもあります。
外壁をタイルにすると固定資産税が高くなるのはなぜ?
外壁をタイルにすると固定資産税が高くなるのは、タイルが耐久性に優れており、建物の評価額がアップするからです。
ただし、タイルの外壁は耐久性に優れている分、メンテナンスコストを減らしやすいので、固定資産税のみで判断するのは控えましょう。
まとめ
家の外壁でタイルが人気の理由・メリットとして、「デザイン性が高く高級感を演出できる」「耐久性に優れている」などをご紹介しました。
一方で、職人の技術によって品質が左右されるため、タイルの外壁を取り入れた家の実績が豊富なハウスメーカー・工務店に家づくりを依頼しましょう。
今回ご紹介した内容を、タイルの外壁を検討する際の参考にしていただけると幸いです。
外壁にタイルを取り入れた家を検討している方は、「クレバリーホーム立川」に気軽にお問い合わせください。
豊富な施工実績をもとに、ご家族のライフスタイルに合った注文住宅を提案いたします。
〈参考ページ〉お問い合わせ・ご相談はこちら






